知っトク!クレカまるわかり
iPhoneだけで新幹線に乗ってみた~「スマートEX」実践編~
2017/10/27
新幹線のチケットを手持ちのクレカで決済できて、手持ちの交通系ICカードで乗れるJR東海とJR西日本のサービス「スマートEX」をさっそく使ってみました。筆者はiPhoneのApple PayにSuicaを登録してあるため「iPhoneだけで在来線と新幹線を乗り継ぐ」という超身軽なミニ旅です。
まずは会員登録
「スマートEX」の会員登録はスマートEXの公式サイトで「会員登録」をタップ。必要な情報を入力・登録します。「クレジットカード情報入力」は地道に「手入力」です。Apple Payにクレジットカードを登録した時はiPhoneのカメラで簡単にできたので「手入力か…」というちょっとしたガッカリ感は否定できませんね…。
次は「交通系ICカード情報入力」。「スマートEX」は交通系ICカードなしでも利用できますが、きっぷなしで新幹線に乗れる便利さを利用しない手はありません。筆者はSuicaを登録します。
ここで入力するのは交通系ICカード裏面に書いてあるICカード番号です。「Apple Pay Suica」の場合は「Suicaアプリ」でSuicaの画像右下にある「i」マークをタップすると「SuicaID番号」がわかりますので、その番号を入力・登録します。
「モバイルSuica」の場合は「モバイルSuicaアプリ」を起動して、右上にある「その他」タブをタップすると「SuicaID番号」が出てきます。その番号を入力・登録します。
きっぷを予約する
スマートEXのアプリ「EXアプリ」の画面上には「時刻指定」「列車名指定」「自由席」の3項目があります。
今回乗るのは自由席なので、乗車日、乗車駅と降車駅、利用人数を指定します。これで「その日その区間の自由席ならいつでも乗れる」ことになります。
指定席の場合は「時刻指定」か「列車名指定」を選んで、条件にあった座席を探します。
決済は登録してあるクレジットカードの「セキュリティコード(裏面に記載されている数字の下3ケタ)」を入力して終了です。さあ、新幹線に乗りましょう!
新鮮!iPhoneで新幹線改札を通過
その日は「JR在来線でY駅からS駅。S駅から新幹線でM駅に行く」というルートでした(すべてJR東海エリア内)。Y駅の改札をiPhoneだけで通過して在来線に乗車。やがてS駅に着いたので新幹線に乗り換えます。特急券も乗車券も持っていません。手元にあるのはiPhoneだけ。裸一貫ならぬiPhone1台で新幹線改札へ突入します。
iPhoneを新幹線改札のIC読み取り部分にかざすと、扉は閉じることなく無事通過。しかしここで想定外の出来事がありました。きっぷはないはずなのに、改札機から何か紙が出てくるではありませんか。
「EXご利用票」と書かれたその紙には日付や料金、利用区間が印刷されています。指定席の場合はここに車両番号・席番号が書いてあるのでしょう。そんな紙が出てくる事は知らなかったので、ちょっと驚きました。
やがてM駅に到着。Apple Pay SuicaはiPhoneを他のことに使いながらでも機能しますので、音楽を聴いたまま新幹線改札を通過。そして出口の改札も通過できました。音楽を聴きながら改札を通過するのはなんだか「不まじめ」な感じがしてドキドキでした(笑)。
在来線では該当区間分の料金がSuicaのチャージ残高から差し引かれますが、新幹線の料金は登録したクレジットカードで決済済み。ですから新幹線改札でSuicaのチャージ残高が引かれることはありません。ここではSuicaは「通行証」の役割です。
実際に使ってみた正直な感想は「楽!」のひとことです。窓口や券売機でクレカ決済した時のように「乗車券と特急券とクレジットカード利用票が出てきて“かさばる”」こともありませんし、なにより行列に並ばなくていいのが快適です。
国内で発行されているほとんどのクレジットカードが使えますし、なんといっても会費は無料!みなさんもぜひ活用してみてはいかがでしょうか。